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【蔷薇木】蔷薇现代paro(3)





 秋だった。


 ガッと扉を開く音を聞こえ、要はノートから顔を上げた。相手を見、笑いながらボールペンを挟んだ片手で招いた。


「憲実さん」


「ああ」


「ちょっと待ってください。もうすぐです」


 憲実は隣で座った。要もまた報告に専念した。


「そういえば、その、金木犀が咲いたな」


 憲実が言った。


「そうですね。とてもいい香りです」


 要はページをめぐった。


「要」


「なんでしょう」


 憲実の目に尋ねたが、何かを言おうとした彼が、結局無口のままだった。


「ええと…」


「は、白木蓮は枯れたな」


 憲実の言葉に要が見開いた。


「そうですが、もう十月ですよ」


 彼はまた口を閉ざした。


「もう、どうなさったんですか。憲実さん」


「その、来年、一緒に見よう」


「白木蓮ですか」


 憲実が肯いた。要は溜息をした。


「そうしましょうね」

 



❄️



 初秋。

 

 听见开门声,要从笔记本中抬起头。见到来人,笑着抬起夹着圆珠笔的手。

「憲実さん」

「ああ」

「ちょっと待ってください。もうすぐです」

 憲実点头,走到桌边坐下了。要便继续写起报告来。

「そういえば、その、金木犀が咲いたな」

 憲実说。

「そうですね。とてもいい香りです」

 要翻过一页纸。

「要」

「なんでしょう」

 要看向憲実,后者却好像忘了词,张口但不说话。

「ええと…」

「は、白木蓮は枯れたな」

「そうですが、もう十月ですよ」

 憲実合上嘴。

「もう、どうなさったんですか。憲実さん」

「その、来年、一緒に見よう」

「白木蓮ですか」

 憲実点头。要轻叹了一口气。

「そうしましょうね」


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